気力絞るも不完全燃焼=早田、再戦は団体決勝で―卓球〔五輪〕
頂を目指した早田の挑戦は、思わぬアクシデントによって阻まれた。前日の準々決勝で左腕を痛めた影響で本来の力を発揮できず、「最後までしっかりプレーすることができてよかった」と言うしかなかった。
準々決勝が終わったのは午後9時すぎ。孫穎莎との一戦までに超音波を用いた治療を試みたり、痛み止めの薬を飲んだりして回復を待ったが、時間が足りなかった。不安を残したまま「この状態でやるしかない」とコートへ。ベンチで支えた石田大輔コーチは「覚悟を決めてあの舞台に立って、少しのチャンスを信じて頑張った」とねぎらった。
早田にとって、この数年間は孫穎莎を倒すために歩んできたと言ってもいい。他の中国勢とは互角以上に戦えても、孫穎莎の壁だけは破れなかった。「私の三つぐらい上のレベルにいる相手にどう近づくか」。何度はね返されても試行錯誤を繰り返し、「全てを出し切りたい」とパリ五輪に懸けていた。
不完全燃焼に終わった一戦にも、「技術が通用する部分があった」と感じている。団体では決勝まで中国と当たらない組み合わせだが、そこで再戦する機会はきっとある。雪辱して日本を金メダルに導ければ、最高の笑顔が見られるだろう。 (時事)
[時事通信社]
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