強みは再現性、6位入賞=「重圧」乗り越え―トランポリン・森選手〔五輪〕
2大会目の大舞台で6位に入賞したトランポリン女子の森ひかる選手(25)=TOKIOインカラミ・金沢学院大ク。メダル候補と期待され、まさかの予選敗退に終わった東京五輪を上回る結果に笑顔を見せ、観客席に向かって手を振った。
「プレッシャーに押しつぶされた」。東京五輪を終えた森選手は元トランポリン選手の山口学さん(38)にこう語った。山口さんによると、一時競技を離れ、「今後」について話し合うほど落ち込んでいたという。
そんな森選手が競技に戻ったのは、試しにトランポリンで跳ねてみた時に湧き上がった感情からだ。「やっぱり楽しい」
再び練習に励むようになった森選手は昨年の冬ごろ、コーチやトレーナーを前に「パリ五輪を目指します」と宣言した。指導に携わるようになっていた山口さんは、東京五輪直後、「もう五輪を目指したくない」という言葉も聞いており、「精神的に成長したと感じてうれしかった」と振り返る。
競技復帰後に経験した2週間の英国合宿も、五輪を目指す上で、良い刺激になっていたという。
山口さんによると、森選手の強みは「言ったことをすぐに体現できる再現性の高さ」にある。自分の精神状態を把握し、跳躍した際、緊張で体の軸がぶれても、そのことに気付けるようになったという。山口さんは「この3年間で成長した部分」と話す。
[時事通信社]
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