早田、打つ手なく=左腕負傷、世界1位に完敗―卓球〔五輪〕
相手が世界ランキング1位とはいえ、序盤から早田らしくないプレーが続いた。レシーブを簡単にネットに引っ掛け、簡単なスマッシュのミスも出た。本調子ではないことは明らかだった。
1日の準々決勝では、ラケットを持つ左の腕を気にするしぐさを見せていたが、フルゲームを戦ったその一戦で状態は悪化していた。「100%を目指しても、できなかった」。過去15戦全敗だった孫穎莎に万全で挑めなかった悔しさが残る。
何とかラリー戦に持ち込んでも、いつものような覇気はなく、一気に3ゲームを失った。最終ゲームも2―2から9ポイントを連取されて決着。「自分のプレーが発揮できず、今まで関わってくれた皆さんに申し訳ない」との思いで、泣きながらコートを引き揚げた。
3位決定戦で対戦する申裕斌は、準々決勝で平野美宇(木下グループ)を破った難敵だ。「あしたは、より厳しい試合になると思う。できることを最大限やって、後悔がないように頑張りたい」。すぐにやって来る試合に向け、懸命に回復に努める。 (時事)
[時事通信社]
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