2024-08-02 23:21スポーツ

「戸惑い」の初アーチ=新人の中島、腹くくった一発―プロ野球・楽天

5回、2ランを放つ楽天の中島=2日、ベルーナドーム
5回、2ランを放つ楽天の中島=2日、ベルーナドーム

 腹をくくったルーキーのスイングから決勝アーチが生まれた。楽天の中島がプロ1号の逆転2ラン。歓声の中でのダイヤモンド一周には「どう喜べばいいか」と戸惑いすらあったという。
 西武に勝ち越しを許した直後、五回の打席。1死一塁で初球を右翼席へはじき返した。甘く入ったとはいえ、捉えたのは今井が得意とするスライダー。好投手相手に「追い込まれたらきつい」と積極的に立ち向かった。「ホームランバッターではない」と自覚する左打者。それでも、野球の華である一発に憧れはもちろんあり「打ってみたいと思っていた」。
 青学大からドラフト6位で入団し、1軍のチャンスが巡ってきたのは7月上旬。一線級の投手に力不足を痛感する日々だが、今江監督は「とにかく振っていける」と評価する。2番起用に応えたこの日の活躍に「初本塁打で逆転して、そのまま勝つって、良いものを持っている」とますます期待に胸を膨らませた。
 最高の結果にも、23歳は「これから壁にぶち当たっていくと思う。もっともっと成長しなければ」と冷静。上位への浮上を目指す後半戦。頼もしい若武者がチームを活気づけてくれそうだ。 
[時事通信社]

5回、2ランを放ちチームメートに祝福される楽天の中島(中央)=2日、ベルーナドーム
5回、2ランを放ちチームメートに祝福される楽天の中島(中央)=2日、ベルーナドーム

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