新田原基地騒音、二審も賠償命令=飛行差し止め認めず―福岡高裁支部
航空自衛隊新田原基地(宮崎県新富町)の騒音で健康被害を受けたとして、周辺住民178人が、国に夜間などの自衛隊機の飛行差し止めと損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が2日、福岡高裁宮崎支部であり、西森政一裁判長は総額約2億2400万円の支払いを命じた。一審同様差し止めや将来分の賠償請求は認めなかった。
西森裁判長は航空機騒音の基準「うるささ指数」(W値)が75以上のエリアに住む原告について、一審同様1カ月あたり4000~2万円の賠償を認めた。一審では2002年の騒音調査に基づく基準で、原告のうち6人が騒音エリア外とされたが、控訴審では別の評価基準により原告全員が認められた。
一方で、飛行差し止めについては「運航には高度の公共性・公益性があり、防音工事助成など対策もなされている」と請求を棄却した。
原告弁護団は「賠償に関しては評価するが、根本は飛行差し止めだ」とし、差し止め請求のみ上告する方針を示した。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
防衛増税「必要なし」=税制改正協議難航も―国民・玉木氏
-
現職が再選出馬表明=福岡知事選
-
ビックカメラ、賃上げ6%=12月に前倒し、人材確保へ
-
10%の対中追加関税表明=麻薬流入に対抗、カナダ・メキシコには25%―トランプ氏
-
林官房長官、米追加関税を注視
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕