本番の強さ武器に挑む=愛されキャラ、2大会連続出場―競泳・水沼選手〔五輪〕
日本時間2日午後、競泳男子100メートルバタフライ予選に出場する水沼尚輝選手(27)=新潟医療福祉大職員=は、リオデジャネイロ五輪金メダリスト萩野公介さん(29)と共に作新学院高校(宇都宮市)に通った。本番の強さを武器に2大会連続で五輪の舞台に立つ。
萩野さんは水沼選手の強みを「自分の力を100%発揮できるところ」と語る。「大舞台で緊張して力んでしまって結果が出ないといったことはよくあるが、水沼選手はそういうことがない。ミスが基本的に少ない」という。
水沼選手は、萩野さんが同校3年生になった時に入学した。父親の敏明さん(55)によると、1年生の時、萩野さんと一緒に国体などを経験。萩野さんが銅メダルを獲得したロンドン五輪直後に行われたインターハイに出場した時は、同じ部屋に宿泊したという。
「オリンピアンの動きを観察していたのだろうが、本人だけの秘密なのかあまり話してくれなかった」。敏明さんは少し残念そうに語ったが、「(学んだことを)自分の中にとどめ、実践したのかなと思う」と続けた。
水沼選手と出会って10年を超える萩野さんは「良い意味で当時から変わってない。分け隔てなく、皆から愛される」と話す。最近の様子については、「腰をけがしていた時期もあったが、しっかりとオリンピックがある年に治してきた。3年間かけて準備し、ミスがほとんどないレースをしている」と語った。
偉大な先輩に負けじと、レースに挑む水沼選手。間もなく、号砲が鳴る。
[時事通信社]
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