一歩届かなかった金=柔道の村尾、4年後の雪辱誓う〔五輪〕
決勝の舞台で宿敵を追い詰めながら、あと一歩及ばなかった。柔道男子90キロ級の村尾は「本当に金メダルだけを目指していたので悔しい。自分にがっかりしている」。感情を押し殺すように静かに語った。
相手は2021年東京五輪王者のベカウリ(ジョージア)。村尾はジュニア時代の18年から3度戦って、一度も勝てなかった。昨年の世界選手権では、先に技ありを奪いながら逆転された。この日のために、数え切れないほどの映像を研究してきた。
序盤はプラン通りに試合を進める。肩越しに背中を捕まえようと狙うベカウリの横につき、谷落としで技ありを奪う。その後、反撃を受け、ポイントで並ばれたが「もう一度投げよう」とひるまなかった。
終盤、村尾は内股で尻もちをつかせたが、技ありにはならず。さらに谷落としを仕掛けると相手が体をひねりながら切り返し、ビデオ判定の末、技ありに。「投げた手応えはあったが、少し勝ち急いでしまった。丁寧に戦うだけの余裕がなかった」と悔やむ結末となった。
5歳の頃から目標に掲げてきた五輪の金メダル。「もう手の届くところでつかめなかった。そこが本当に悔しい」。メダリスト会見では横に並ぶベカウリを意識して「4年後を目指して、五輪で借りを返して金メダルを取りたい」と言い切った。23歳の村尾には、雪辱のための時間は十分にある。 (時事)
[時事通信社]
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