2度目の五輪、期待と重圧=インドネシアのワイダ―サーフィン〔五輪〕
仏領ポリネシアのタヒチ島で行われているサーフィン男子に、インドネシア代表のリオ・ワイダ(24)が出場した。2度目の五輪は2回戦で敗退し17位。「特別な舞台に参加できたことは幸せ。でも、楽しいだけではなかった」。期待と重圧を感じた大会になった。
埼玉県生まれで、母は日本人。5歳でバリ島に移住しサーフィンを始めた。3年前の東京五輪では開会式でインドネシア選手団の旗手を務め、競技では9位。「最高のアスリートが集まり、その一員になれたことは素晴らしい思い出。バドミントン代表の金メダルに刺激をもらい、自分ももっと頑張りたいと思った」と初舞台を振り返る。
東京五輪の翌年には、世界選手権に相当する大会で五十嵐カノア(木下グループ)に次ぐ2位。昨年はプロ最高峰ツアーのメンバー入りも果たした。実績とともに高まる周囲の期待を背負い、2度目の五輪は前回とは全く違う心境で迎えたと明かす。「これほど注目され、重圧を感じながら試合に出たのは初めて。全てがいつもと違った」
敗退後は落ち込んだ様子も見せたが、不本意な結果に終わった大会を「成長の糧」と受け止めた。「この経験は忘れない。多くのことを学び、また前に進みたい」とワイダ。さらなる成長を誓った。 (チョープー=仏領タヒチ島=時事)
[時事通信社]
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