SNS型詐欺、被害660億円=上半期、昨年1年分超え―警察庁
SNSを使った投資詐欺とロマンス詐欺の今年上半期(1~6月)の被害額が計約660億2000万円に上ったことが31日、警察庁のまとめで分かった。昨年1年分の被害額約455億円を半年で超えた。投資詐欺では、著名人に成り済ました偽広告を使った被害が社会問題化している。
警察庁によると、上半期のSNS型投資詐欺は3570件、約506億3000万円の被害があった。恋愛感情を抱かせるSNS型ロマンス詐欺は1498件、約153億9000万円だった。
投資詐欺被害の51.6%では、インスタグラムやフェイスブックなどに表示される広告が勧誘に使われた。半数以上が投資家や著名人らを名乗り、経済アナリスト森永卓郎さんや実業家堀江貴文さんをかたるケースが目立ったという。
平均被害額は1400万円超で、特殊詐欺の約260万円を大きく上回った。1億円以上は54件で、最高額は8億円だった。
ロマンス詐欺では、被害件数の7割で投資目的の金銭を要求された。マッチングアプリで接触を図る手口が35.7%と最多だった。
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