愛称は初老ジャパン=表彰台は4人全員で―総合馬術団体〔五輪〕
総合馬術団体で日本が馬術では92年ぶりにメダルを獲得した。大岩、戸本、北島で第2種目のクロスカントリーまで戦い、第3種目の障害飛越は北島に代わり田中が出場。入れ替えをしたため20点の減点はあったが、逆境をはねのけ3位に食い込んだ。
歴史的快挙を果たしたチームは「初老ジャパン」として注目を集めている。このフレーズはある日の雑談から生まれた。総合馬術の根岸監督が「(愛称を)何ジャパンにしようか」と発言したところ、華やかに「ペガサスジャパン」、皆が昭和生まれで「昭和ジャパン」といった意見が出た。
そんな中で4人の平均年齢が41.5歳と高めなこともあり「初老ジャパン」が候補に挙がった。最初は「昭和」に傾きかけていたが、響きがかわいいなどの理由から「初老」に決まった。
ただ、この愛称は馬術という競技をよく表している。どのチームを見ても他の競技と比べて選手の年齢は高めだ。馬術は人間の技術だけでなく、馬との呼吸が重要。体力以上に経験が物を言うことも少なくない。
「初老ジャパン」は4人で3種目を戦ったため、他チームが3人で表彰式に臨む中、補欠を含めた4人にメダルが授与された。歴史的快挙で注目を集めた馬術。チーム最年長の48歳、大岩は「初老代表の私としては、話題になるのはこのスポーツにとってうれしいこと。騒いでいただければ」と笑顔で語った。 (時事)
[時事通信社]
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