橋本、出し切っての銅=悔いなしの最年長メダル―柔道〔五輪〕
敗者復活戦を勝ち上がり、たどり着いた柔道男子73キロ級の3位決定戦。橋本は開始直後に技ありを奪い、そのまま逃げ切った。日本柔道史上最年長、32歳でメダルを獲得した。
2016年リオデジャネイロ、21年東京の両五輪を制した大野将平さんと同じ階級。世界の頂点に立つ同学年のライバルの背中を追い続けてきた。ようやくたどり着いた舞台を「最高だった。本当に柔道をやっていてよかった。幸せだった」とかみしめる。準々決勝で敗れた後も「諦めたら悔いが残る」と気持ちは切らさなかった。
東海大から、当時創部したばかりだったパーク24の柔道部に入った。橋本の愛嬌(あいきょう)の良さが気に入ってスカウトしたという吉田秀彦総監督は「時間はかかったけど、すごく努力家」と柔道に取り組む姿勢を評価。「あまり褒めたことはないけど、自分が五輪に出た年齢より上。『そこだけは偉い』と言っている」。雌伏の時を経て、チャンスをつかんだまな弟子をたたえた。
目指していたメダルの色とは違ったが、橋本は「自分の持っている力は出し切った。悔いはない」。さわやかな笑顔を見せた。 (時事)
[時事通信社]
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