「執着心すごく強い」=サッカー元日本代表、名波浩さん―パリ五輪・リレーコラム〔五輪〕
小学生の時に、清水市(現静岡市)と藤枝市の選抜チームで対戦したのが(サッカー男子の)大岩剛監督との初めての出会い。選手紹介で「大岩剛」って聞いて、すごく強そうだなと思って。顔もちょっといかついから、そういう怖さが強かったかな。
清水商高(現清水桜が丘高)で一緒になって、ずっと仲が良かった。親友だよね。今でも剛がいなくても、剛の実家に行ってご飯食べて、風呂にも入っている。当時からいいやつで、喜怒哀楽を前面に出すタイプではなかったね。
「清商魂」って言葉があるんだけど、剛からは感じる。OBの(風間)八宏さんや(藤田)俊哉ら先輩からの哲学を引き継いでいる。勝つことへの執着心は、当時からすごく強かった。物静かだけど、プレーは熱いっていう。清水という街で育ってきたからだろうね。
現役時代、コーチ、監督になっても、緻密さと臨機応変さを併せ持った人間だなと感じている。今回も選手選考では、ずっと制約があったけど、愚痴は聞いたことがない。戦術面でも筋を通して一つの柱に、うまく肉付けをしてきたと思う。
中2日の日程でも、十分にやりくりできそうなメンバーになった。注目しているのは藤田と平河。U23(23歳以下)アジア杯からの上積みも見込める年代だからすごく楽しみ。国際大会は初戦がものすごく重要。パラグアイ戦は、その後の戦いにもつながってくる。
剛はどっしり構えているよね。監督は後方支援があるようでない。ある意味、孤独だからね。でも、仲間は「あいつならやれる」と思っている。(銅メダルだった)メキシコ五輪(1968年)を超える、もしくは同等の結果を期待している。
◇
名波 浩さん(ななみ・ひろし)サッカー日本代表コーチ。静岡・清水商高(現清水桜が丘高)、順大を経て95年に磐田入りし、黄金期を支えた。ベネチア(イタリア)でもプレー。磐田では監督も務めた。98年W杯フランス大会出場。静岡県出身、51歳。 (時事)
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
大久保公園で女子高生買春容疑=53歳会社員を初摘発―警視庁
-
容疑者の指紋が一致=千葉の連れ去りと横浜の強盗殺人―警察当局
-
韓国軍の写真「無断使用」認める=「問題ない」与正氏が正当化―北朝鮮
-
東京円下落、150円台前半=2カ月半ぶり安値、米経済楽観で
-
警戒レベル2に引き下げ=口永良部島
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕