卓球の早田、全3種目でメダル有望=フェンシングは充実の布陣―パリ五輪・競技別展望〔五輪〕
【卓球】過去4大会続けて中国がシングルスと団体で金メダルを独占。男女とも若いメンバーで臨む日本は、女子のエース早田ひなの活躍に期待が懸かる。
初出場の早田は出場全3種目でのメダル獲得が有望だが、頂点に立つには中国のエース孫穎莎の攻略が不可欠となる。同い年の平野美宇も上位進出の可能性は十分。第2シードの団体は、急成長する16歳の張本美和が勢いを与えるか。
男子の張本智和は安定感が増し、シングルス4回戦で敗れた前回東京大会のような不覚は取らないだろう。団体は第4シードにとどまったが、篠塚大登と戸上隼輔のダブルスの相性の良さは好材料。
前回大会で水谷隼、伊藤美誠組が制した混合ダブルスは、金メダルに最も近い種目。昨年の世界選手権個人戦で銀の張本智、早田組は、五輪直前も海外ツアーを回って連係を深めてきた。
◇充実布陣で複数メダルも
【フェンシング】日本は6種目中4種目で団体戦出場権を獲得。充実の布陣で複数メダル獲得を目指す。女子サーブルの江村美咲は、世界選手権で2022、23年と連覇。6月のアジア選手権も制するなど好調だ。女子選手として日本勢初、サーブル種目としても初のメダルを狙う。
男子フルーレで日本は団体の世界ランキング1位。銀に輝いた12年ロンドン大会以来のメダル獲得が有力だ。松山恭助、飯村一輝、敷根崇裕の3人は、個人でも表彰台に手が届く実力者。太田雄貴さんが銀二つを取って築いてきたフルーレの歴史に、新たな1ページを刻めるか。
男子エペ団体は東京大会金メダルメンバーの見延和靖、加納虹輝、山田優が健在。女子フルーレ団体も国際大会で安定して成績を残しており、上位進出が見込める。
◇五十嵐に上位進出の期待
【サーフィン】五輪では東京大会に続く2度目の開催。パリから約1万6000キロ離れた仏領ポリネシアのタヒチで行われる。男子はプロ最高峰ツアーを主戦場とする前回銀の五十嵐カノア、オーストラリア出身のオレアリー・コナーの上位進出に期待が懸かる。女子は地元サーファーのバヒネ・フィエロら有力選手に、初出場の松田詩野が挑む。
[時事通信社]
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