イスラエルが南部攻撃、70人死亡=外相、停戦交渉「最大限努力」―ガザ
【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザの保健当局は22日、南部ハンユニスでイスラエル軍の戦車などによる攻撃があり、70人が死亡、200人以上が負傷したと発表した。軍は、ハンユニス東部でイスラム組織ハマスが再結集しようとしているとの情報があったとし、「テロに関係するインフラ30カ所以上を攻撃した」と説明した。
ロイター通信によれば、軍は事前に退避勧告を出したが、作戦の対象地域には約40万人が生活しており、パレスチナ当局者は、住民には逃げる時間がなかったと述べた。22日の保健当局の発表によると、ガザでの累計死者数は3万9000人を超えた。
ハンユニスのナセル病院の医療従事者は22日、ロイターに対し、多くの負傷者が運び込まれたため、住民に献血を募っていると説明した。救急車で病院にたどり着いた男性は「子供を含む一家族が、寝ている間に(攻撃で)跡形もなくなってしまった」と語った。
一方、AFP通信によれば、ガザの停戦と人質解放に向けた間接交渉で、イスラエルの交渉団が25日、カタールの首都ドーハを訪問する。イスラエルのメディアによると、カッツ外相は22日、人質の家族と面会し、「人質の解放なしには停戦合意は結ばないということを明確にしたい。われわれは最大限努力している」と述べた。
[時事通信社]
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