バイデン氏「全てをハリス氏支援に」=撤退表明後、初の肉声―米大統領選
【ワシントン時事】米大統領選からの撤退を表明したバイデン大統領(81)は22日、自身の選挙対策本部のスタッフらに「皆さんが私にくれた心と魂の全てをハリス副大統領にささげることを願う」と語り、後継指名したハリス氏(59)への全面的支持を呼び掛けた。東部デラウェア州ウィルミントンの選対本部会合に電話で参加した。
バイデン氏が21日にX(旧ツイッター)で撤退を明らかにした後、肉声が伝えられるのは初めて。会合ではスタッフに謝辞を述べた上で、「われわれは民主主義を守らねばならない。トランプ(前大統領)は米国にとって危険だ」と改めて強調した。
また、「(候補者の)名前は変わったが、使命は全く変わっていない。私はどこへも行かない」と表明。ハリス氏の選挙活動を全力で支援する考えを示した。
バイデン氏は来年1月までの大統領任期は全うすると宣言しており、残り6カ月で外交、内政面で「最大限のことを成し遂げる」と語った。銃規制の強化や社会保障の底上げに加え、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦実現を目指すと訴えた。
バイデン氏は新型コロナウイルスに感染し自主隔離中だが、主治医によると、22日時点で「ほぼ完治」している。週内に選挙戦撤退に関し演説する予定だ。
[時事通信社]
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