やり投げ北口、堂々の金メダル候補=男子100で92年ぶり決勝狙うサニブラウン―パリ五輪・競技別展望
【陸上】女子やり投げの北口榛花が堂々の金メダル候補。持ち前の勝負強さは健在で、調子も上々。昨年の世界選手権に続く頂点を見据える。男子100メートルのサニブラウン・ハキームは2022、23年世界選手権のように決勝に進めば、日本勢92年ぶりの快挙となる。
男子400メートルリレーの日本は、熟練のバトンパスを武器に悲願の金メダルを狙う。サニブラウン、柳田大輝らが中心で、16年リオデジャネイロ五輪銀のメンバーの桐生祥秀が精神的支柱になりそう。同1600メートルリレーは佐藤拳太郎、佐藤風雅を軸に初のメダル獲得を期す。
男子110メートル障害の泉谷駿介と村竹ラシッドは日本勢初の決勝進出を狙える。同3000メートル障害の三浦龍司は7位だった東京五輪に続く入賞、女子の田中希実は1500メートル、5000メートルの2種目で入賞が期待される。
男子20キロ競歩では、東京五輪銀の池田向希が金に挑戦。高低差の激しいタフなコースで行われるマラソンは、男子の大迫傑、女子の前田穂南らが強力なアフリカ勢に割って入れるか注目だ。
◇東京からの成果を
【自転車】昨年のアジア大会でメダルを量産したトラックは東京五輪後の強化が実りつつある。女子オムニアムの梶原悠未は、日本女子初のメダルとなった東京での銀を上回る金を目標に掲げる。ケイリンは男子の太田海也、女子の佐藤水菜が国内外で実績を積んでおり、メダル獲得の期待が高まる。
BMXフリースタイル・パークは男子で22年世界選手権覇者の中村輪夢が、5位だった東京五輪の成績を超えられるか。
◇羽根田、5度目の出場
【カヌー】スラローム勢は本番コースで練習を重ねた。男子カナディアンシングルで5大会連続代表の羽根田卓也は、まずは決勝進出が目標。男子カヤックシングルでは22歳の田中雄己に勢いがある。
◇メダル狙うニナー
【トライアスロン】セーヌ川で行われるスイムは位置取りがカギ。東京五輪以後、実力を付けてきた男子のニナー賢治が日本選手初のメダル獲得を目指す。小田倉真、女子の高橋侑子も入賞を狙う。日本勢は混合リレーには出場しない。
[時事通信社]
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