復調期す明大の宗山=ドラフト候補の遊撃手―大学野球
今年のプロ野球ドラフト会議で指名上位候補に挙がる明大の宗山塁内野手(21)は、「打てる遊撃手」を目標に攻守で成長してきた。東京六大学リーグで最後のシーズンとなる秋に備えつつ、プロの世界での活躍を目指す。
明大では入学直後から活躍し、2年の春に首位打者を獲得するなど注目を集めてきた。今年2月には青学大の西川史礁外野手らとともに、野球日本代表「侍ジャパン」に選出され、順風満帆かに見えた。しかし、大学のオープン戦で右肩甲骨を骨折。欧州代表との強化試合には出られなかった。春のリーグ戦も上半身のコンディション不良で5試合の出場にとどまった。
7月に再開したチームの全体練習では元気な姿を見せ、「体はいつも通りで特に不安はない」と語った。楽天の愛敬尚史スカウト部副部長は「攻守で全体的にレベルが高い。スローイングもいいし、ショートを守れることが大きい。大学生の中では頭一つ抜きんでている」。プロからの高い評価は変わっていない。
夏場は実戦的な練習で、さらに打力の向上を図る。ドラフトの前に目指すのは昨年春以来のリーグ制覇。「一日も無駄にせず、やっていきたい」と主将としての決意を胸に臨む。
[時事通信社]
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