ガザ停戦交渉、停滞の可能性=首相訪米も米政局流動化で―イスラエル
【カイロ時事】バイデン米大統領の選挙戦撤退で、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉が停滞する可能性が浮上している。イスラエルのネタニヤフ首相は22日に訪米する予定だが、レームダック(死に体)化したバイデン氏との会談で具体的成果が示される見込みは薄い。
ネタニヤフ氏は、対イラン強硬派のトランプ前大統領と蜜月関係を築いていた。トランプ氏が再登板を果たせば、米国から停戦圧力を受けることなくパレスチナ自治区ガザでの戦闘を継続できるとの計算がネタニヤフ氏にあるとされる。このため、11月の米大統領選が終わるまで時間を稼ぎ、ハマスとの交渉を先延ばしする可能性が指摘されている。
ネタニヤフ氏は23日にホワイトハウスでバイデン氏と会談し、24日に米上下両院合同会議で演説する予定だ。イスラエル紙イディオト・アハロノト(電子版)は21日、バイデン氏撤退で米国の政局が流動化したため、ネタニヤフ氏の訪米が「無意味になった」と報じた。
[時事通信社]
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