「タフ」「女性」に期待=ハリス氏地元、認知度に課題―米大統領選
【サンフランシスコ時事】「犯罪に対しタフ」「女性大統領なら素晴らしい」。バイデン米大統領が11月の大統領選撤退を表明した21日、後継に推されたハリス副大統領の地元カリフォルニア州からは期待の声が上がった。ただ、現職のバイデン氏や返り咲きを目指すトランプ前大統領と比べると認知度の低さは否めず、今後は無党派層への浸透が課題になりそうだ。
「犯罪に対しタフに闘ってきた」。カリフォルニア大デービス校の研究職グレゴリー・ジブーニさん(54)は、ハリス氏の手腕に太鼓判を押す。同州で検事や司法長官を務めたハリス氏なら、共和党による「弱腰」非難に対抗できると期待。副大統領候補には、同じく女性のウィットマー・ミシガン州知事を推した。
NPOで働くローレン・ジャドットさん(32)は、ジャマイカ出身の父、インド出身の母を持つ女性であるハリス氏が大統領になれば「素晴らしいこと」と話す。ただ、2016年大統領選では女性初の大統領を目指したクリントン元国務長官が敗れており、「黒人女性が大統領になる準備が米国にできているかは分からない」とも語った。
一方、ハリス氏を「よく知らない」と答えたのは、コンサルティング会社に勤めるアメチ・イグウェさん(36)。バイデン政権で「前線に立っていた印象がない」と指摘する。これについてジブーニさんは、ハリス氏が政権で移民・国境問題などの難題を担当していたことを挙げ「(影が薄いのは)仕方ないことだ」と擁護した。
[時事通信社]
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