立民代表選、9月中下旬で調整=自民総裁選に対抗
立憲民主党は、9月に控える代表選の日程について、中下旬の投開票を軸に調整している。同時期に総裁選を行う見通しの自民党に対抗して政策論議をアピール。今秋以降の衆院解散・総選挙を視野に、埋没を回避したい考えだ。
代表選は、泉健太代表の任期が9月末で満了することに伴う。代表選規則で、投開票は9月中に実施し、選挙期間は告示、投開票両日を含め10~17日以内と定められている。
立民が総裁選を意識するのは、2021年の苦い記憶があるためだ。総裁選が行われた9月の約1カ月間、報道が自民に集中。立民内では、直後の前回衆院選で議席を減らす一因になったとの声が根強い。
立民側は、次期衆院選も総裁選の直後に行われる可能性が高いと分析。これを踏まえ、代表選を総裁選より1週間程度先行させる案が有力だ。幹部人事など選挙準備の時間的猶予を確保しつつ、日程を一部重ね合わせることで「総裁選だけが報道されることを防ぐことができる」(党幹部)との思惑がある。
一方、立民内には総裁選と同日程を推す意見もある。野田佳彦元首相は「政権交代を本気で考えるなら、(新代表と新総裁の)どっちがいいのかという構図に持っていきたい」と狙いを語った。
[時事通信社]
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