パレスチナ占領は「国際法違反」=イスラエルに勧告的意見―国際司法裁
【ブリュッセル時事】国際司法裁判所(ICJ、本部オランダ・ハーグ)は19日、イスラエルがパレスチナ占領を続けることは「国際法に違反する」との勧告的意見を出した。イスラエルに対し、「占領地での不法な駐留をできる限り迅速に終わらせる義務がある」とも述べた。
ICJの勧告的意見は、国連総会の要請に基づき出された。国際法や国連憲章を踏まえた見解で、法的拘束力はない。ただ、イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突が続く中、国際社会による停戦への圧力が強まる可能性がある。
国連総会は2022年12月、勧告的意見を求める決議を87カ国の賛成多数で採択した。ICJは24年2月に審理を開始。パレスチナ側は占領の違法性を主張した。
国連総会は03年にも、イスラエルが占領地で建設する分離壁を巡りICJに勧告的意見を求めた。ICJは04年に「国際法違反」だと認めた。
[時事通信社]
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