バイデン氏「近く撤退決断か」=大統領選、民主党内の圧力高まる―米報道
【ワシントン時事】11月の米大統領選で再選を目指すバイデン大統領(81)に対する民主党内の撤退圧力が、一段と強まっている。複数の米主要メディアは18日、「バイデン氏が近く撤退を決断する可能性がある」との党幹部の見方を報じた。
大統領選が約3カ月半後に迫る中、バイデン氏は正念場を迎えている。ただ、バイデン陣営の報道担当者は、「大統領は党の指名候補だ」と撤退を否定した。
ワシントン・ポスト紙(電子版)によると、民主党重鎮のペロシ元下院議長は複数の党所属下院議員に、バイデン氏が「ほどなく」周囲の説得を受け入れて再選を断念するかもしれないとの見方を示した。
CBSテレビも党幹部2人の話として、「バイデン氏は3~5日以内に降板を決める可能性がある」と伝えた。CNNテレビは「ホワイトハウス幹部やバイデン氏の陣営関係者の多くは、選挙戦を断念せざるを得ないと内心考えている」と指摘した。
米メディアは17日にも、党上院トップのシューマー院内総務がバイデン氏に水面下で撤退を求め、下院トップのジェフリーズ院内総務も厳しい現状認識を示したと報じていた。バイデン氏に対する包囲網は過去数日で急速に狭まっている。
バイデン氏は6月27日のテレビ討論会で精彩を欠き、高齢不安が再燃した。激戦州の世論調査で厳しい数字が出ているとされ、大統領選だけでなく、同時に行われる下院選などにも響くとの懸念が広がっている。
バイデン氏は17日に新型コロナウイルスの検査で陽性となり、地元の東部デラウェア州で自主隔離を続けている。
[時事通信社]
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