王者中谷、KOなるか=田中も初防衛目指す―ボクシング世界戦
プロボクシングのトリプル世界戦は20日、東京・両国国技館で行われ、世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級王者の中谷潤人(M・T)は、同級1位のビンセント・アストロラビオ(フィリピン)の挑戦を受ける。世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王者の田中恒成(畑中)は同級12位のジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)との対戦。両王者はともに初防衛を目指す。
WBOフライ級王座決定戦では、同級2位の加納陸(大成)が3位のアンソニー・オラスクアガ(帝拳)=米国=と顔を合わせる。
【中谷―アストロラビオ】
中谷のKO勝ちが有望。高い技術を誇り、階級を上げたことでパワーも増した印象がある。挑戦者は好戦的なファイターだが、実力差はありそうだ。
戦績は中谷が27戦全勝(20KO)、アストロラビオが19勝(14KO)4敗。
【田中―ロドリゲス】
4団体統一を目指す田中は、他団体の王者にアピールするためにもインパクトのある勝ち方が求められる。相手は格下で「完封しながら、どこかでチャンスをつくってKO。それが理想」と語る。
戦績は田中が20勝(11KO)1敗。ロドリゲスが25勝(17KO)2敗1分け。
【加納―オラスクアガ】
加納は8年ぶりの世界戦で、初の王座獲得を目指す。オラスクアガは昨年4月にライトフライ級2団体統一王者(当時)の寺地拳四朗に挑戦し、TKOで敗れたものの持ち前の強打で善戦した。加納は圧力に押されると勝機が少なくなる。
戦績は加納が17勝(8KO)3敗1分け(日本ボクシングコミッション公認試合のみ)、オラスクアガが6勝(4KO)1敗。
[時事通信社]
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