利下げ確信「若干増した」=インフレ鈍化で進展―米FRB議長
【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は15日、6月の消費者物価指数(CPI)などインフレ鈍化を示す最近の指標を受けて、利下げに向けた「確信が若干増した」と明言した。ワシントン市内で開かれた会合で述べた。
FRBは利下げ開始の前提条件として、持続的なインフレ鈍化への確信がさらに得られることを挙げている。パウエル氏は4~6月期の物価統計について、インフレ鈍化が「幾分進展した。非常に良いペースだ」と分析した。
6月のCPIは前年同月比3.0%上昇と、伸び率が3カ月連続で縮小し、市場予想も下回った。
市場では、FRBが9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに踏み切るとの観測が強まっている。ただ、パウエル氏は政策決定に関する「何らかのシグナルをきょうは出さない」と語った。
一方、インフレ率がFRBの目標である2%へ低下するまで利下げを控えるのは「おそらく長過ぎる」と指摘。インフレ鈍化基調をさらに確認すれば、金融緩和に踏み切る姿勢をにじませた。
[時事通信社]
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