クレイチコバ、特別な優勝=故ノボトナさんに続き頂点に―ウィンブルドンテニス
自分に打ち勝って頂点に上り詰め、両手を突き上げたクレイチコバ。「テニスのキャリア、人生の中で最高の日」と喜びを表した。
精度の高いサーブやストロークを軸に、流れるような攻め。第1セットをあっさり先取後、第2セットはミスが増えて奪われた。勝負の最終セットは5―4で迎えた第10ゲームが試練となった。
自らのサービスゲームながら、優勝を目前にしてスイングが鈍り何度もミス。それでも「とにかく勇敢にプレーしようと思った」。強気にコースを狙い、ジュースの連続となったゲームを最後は物にした。
1998年に優勝した母国の先輩故ヤナ・ノボトナさんと同じタイトルを手にした。18歳の頃にプロへ進むか迷っていた自分の背中を押してくれた存在で、49歳の若さで亡くなる2017年まで指導を受けた。「ここで勝つのがどれだけ難しいか、勝つとどんな気持ちになるのかを聞いていた」と感慨深げ。3年前の四大大会初制覇時とは味わいの違う、特別な優勝になった。(ウィンブルドン時事)
[時事通信社]
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