プレーも声も欠かせぬ柱=主将候補、藤田―パリ五輪サッカー男子(上)
パリ五輪のサッカー男子は開会式に先立ち、24日に競技が始まる。大岩剛監督率いる日本は1968年メキシコ大会の銅以来となるメダルを目指し、まずは1次リーグD組でパラグアイ、マリ、イスラエルと対戦。カギを握る3人を紹介する。
◇よく響く声
中盤の広いエリアをカバーし、攻守に欠かせない存在。藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)は、A代表主将の遠藤航(リバプール)をほうふつとさせる選手だ。
小学生時代に町田大蔵FCでドリブルや1対1の局面での強さを徹底的に身に付け、中学生になると東京Vのジュニアユースへ。ブラジル出身の指導者、ジョゼ・アントニオさん(現J3鳥取U15コーチ)から攻撃のかじを取る役割を与えられ、万能型の中盤選手に育った。
当時からよく声を出すムードメーカーであり、司令塔だった。アントニオ氏が今でも覚えているのが中学3年時のとあるリーグ戦。リードを許した展開で早々と交代させられた藤田は、ベンチから声を張り上げて味方を鼓舞した。
「彼の立場ならすごく悔しいが、自分のことではなくチームのことを考える。彼が入ると全体の雰囲気が変わる。そういう選手はたくさんいたけど、彼は特別だった」(アントニオ氏)
ジュニアユース時代からの仲間で、今もシントトロイデンで同僚の山本理仁は「みんなが聞こえる声。ぼけっとしているときに響くし、引き締まる」。大岩監督は主将について明言していないが、五輪最終予選でキャプテンを務めた藤田が最有力候補だろう。「主将としてではなく、チームみんなで戦いたい」。そう話す背番号8は、必ずチームを引っ張ってくれるはずだ。
[時事通信社]
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