円急伸、一時157円台=米物価の伸び鈍化で
【ニューヨーク、ロンドン時事】11日午前のニューヨーク外国為替市場では、6月の米消費者物価指数(CPI)の伸び率が3カ月連続で縮小したことを受けて円買い・ドル売りが一気に強まり、円相場は1ドル=157円台に急伸した。一時157円40銭付近と、6月中旬以来約3週間ぶりの高値水準を付けた。午前10時現在は、158円50~60銭と前日午後5時比3円13銭の大幅な円高・ドル安。
米労働省が11日発表したCPIの上昇率は、前年同月比3.0%と市場予想の3.1%を下回った。米連邦準備制度理事会(FRB)が9月にも利下げに踏み切るとの観測が強まり、米長期金利が急低下。日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが進んだ。
市場では急激な円高・ドル安の動きを受けて、日本政府・日銀による為替介入観測が浮上。市場関係者は「介入の可能性を完全には否定できないものの、円が上昇していたタイミングで追い打ちをかけるとは考えにくい」と語った。
[時事通信社]
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