斎藤兵庫知事、辞職を否定=告発の職員死亡で県職労申し入れ
兵庫県の斎藤元彦知事を告発する文書を作って配布した職員が死亡したことが分かり、県職員労働組合は10日、斎藤氏に「知事として責任ある対応を求める」とした申し入れ書を片山安孝副知事に提出した。県職労の土取節夫中央執行委員長は記者団に「辞職を含め知事に判断してほしい」と語った。
これに対し斎藤氏は同日の記者会見で、「大変重く受け止めている。現下の状況になっていることは大変申し訳ないと思っている」と陳謝。その上で、「県政の立て直しをしていくことが私にとっての責任。その責任を果たすためにしっかり対応したい」と述べ、辞職を否定した。
申し入れ書は「告発した職員を守ることができなかったことは痛恨の極み。県政が停滞し、県民の信頼回復が望めない状況だ」と斎藤氏を批判した。
職員は県の地方機関である県民局の元局長で、文書には「知事の自宅には(県内企業などからの)贈答品が山のように積まれている」「知事のパワハラは職員の限界を超えている」などと記載されていた。
[時事通信社]
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