NATO首脳会議、開幕=ウクライナに防空兵器5基―継続支援7兆円規模で合意へ
【ワシントン時事】北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が9日、ワシントンで3日間の日程で開幕した。初日はNATO設立75年を記念した式典を開催。バイデン米大統領がロシアの侵攻を受けるウクライナに防空兵器5基の追加供与を発表した。「われわれの全面支援でプーチン(ロシア大統領)を止めることができる」と強調した。
米政府などの発表によると、5基のうち3基は地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」。ドイツやオランダ、イタリアなどと共同で実施する。ウクライナのゼレンスキー大統領はX(旧ツイッター)で支援を歓迎。ロシアの無人機やミサイルの破壊、人々の保護につながると述べた。
首脳会議ではウクライナへの継続支援が主要議題となり、2日目以降に具体的討議に入る。ウクライナ軍事支援について、現状の水準を維持し、加盟国全体で400億ユーロ(約7兆円)規模とすることで合意する見通し。ドイツへの司令部新設や、ウクライナの首都キーウ(キエフ)に常駐する上級代表ポストの設置といった具体策も発表される。
[時事通信社]
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