蓮舫氏3位、立民に衝撃=共産との共闘限界論―都知事選
7日投開票の東京都知事選で、立憲民主党は全面支援した蓮舫氏の惨敗に衝撃を受けている。高い知名度を誇る「最強の候補」(党都連幹部)と期待したが、結果は現職知事の小池百合子氏だけでなく、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏の後塵(こうじん)も拝す3位。党内からは、蓮舫氏が無党派層を獲得できなかったことを踏まえ、共産党との共闘路線に対する限界論も出ている。
「私も候補者に相当寄り添って(応援を)やった。落ち込んだ」。立民の辻元清美代表代行は8日、東京都内で記者団に動揺を隠さなかった。西村智奈美代表代行も「すごくショックだ」と言葉少なに語った。
党内で、蓮舫氏の得票の目安とされていたのが、2022年参院選東京選挙区の結果だ。蓮舫氏ともう1人の立民候補、共産候補の3人が獲得したのは計170万票余り。これを上回れば共産との共闘効果が証明され、都知事選で敗れても、今後の国政選挙につながるとの思惑からだ。
しかし、蓮舫氏の得票は約128万票にとどまった。投票率などが異なるため単純比較はできないものの、立民幹部は「2位にもなれず、しんどい」と嘆いた。
自民党が派閥裏金事件で揺らぐ中、立民は無党派層の受け皿となることを狙っていた。しかし、報道各社の出口調査で、無党派層の投票先として蓮舫氏は小池、石丸両氏に続く3位に甘んじた。
要因として、立民内では「共産党と一体化したと受け取られ、無党派層に嫌悪されたのではないか」(関係者)と指摘する向きが多い。党中堅は、次期衆院選などで共産と一線を画すよう求めた。
9月末の泉健太代表の任期満了に伴う代表選にも影響を与えそうだ。立民幹部は、待望論のある野田佳彦元首相や枝野幸男前代表が再三、蓮舫氏の応援に入ったことに触れ、「今回の惨敗で2人は痛手を負った」との見方を示した。
一方、泉氏周辺は「党本部に敗北の責任はない。都連が負うべきだ」と強調。党執行部に対する責任論をけん制した。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
台湾監督、先発変更を謝罪=野球プレミア12
-
日本、1位で決勝進出=24日、連覇懸け台湾戦―野球プレミア12
-
日本勢、決勝進出ならず=バドミントン
-
窮地救った清水=野球プレミア12
-
野球プレミア12・監督談話
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕