CSのルール、妥当か=ソフトバンク独走で注目―プロ野球
プロ野球パ・リーグのペナントレースで、ソフトバンクが首位を独走している。7日終了時点で2位ロッテと9ゲーム差。4年ぶりのリーグ制覇へ、勢いは衰えそうもない。
フロントの努力と選手の鍛錬に、就任1年目の小久保監督の采配もかみ合っての強さ。当然たたえられるべきだが、ここまで差が広がるとクライマックスシリーズ(CS)の問題点が改めて注目されそうだ。
CSでセ、パ両リーグの2位と3位が対戦するファーストステージ(3試合制)を勝ち抜いた球団は、ファイナルステージ(6試合制)で優勝球団と日本シリーズ出場権を懸けて対戦。優勝球団には1勝のアドバンテージが与えられる。球界関係者は「優勝球団が、2位と数ゲームの僅差で勝ち上がった場合と、10ゲーム以上も大差で勝った場合が同じアドバンテージというのは不条理」と強調する。
1位が独走している場合、2、3位を目指す争いが激化。エース級投手を首位チームではなく順位の近いチームに当てるケースも考えられる。CS導入時の「下位同士の消化試合をなくす」という目的はかなえられるが、一方で首位の独走態勢がより固まってしまい、優勝争いの興趣をそいでしまう可能性も。「CSのルールがソフトバンクの独走をアシストしている」との声もある。
ペナントレースの価値を重視する観点から「10ゲーム差以上をつけてリーグ優勝した場合、アドバンテージをもっと増やすべきだ」という問題提起は、以前から何度か出ている。だが、一部の球団は「日本野球機構(NPB)主催の日本シリーズと違い、CSは各球団の実入りになる。アドバンテージ増は、CSの試合を減らす可能性につながる」と経営面を考慮して反対の姿勢。パの関係者は「現時点で、ルールの見直しについて話し合う予定はない」としている。
[時事通信社]
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