「めぐみさん娘の往来を」=韓国人拉致家族会代表
【ソウル時事】韓国の拉致被害者家族でつくる「拉北者家族会」の崔成竜代表(72)は6日までに、時事通信のインタビューに応じた。日本人拉致問題の関連情報にも通じる崔氏は、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の娘のキム・ウンギョンさんの自由な往来を北朝鮮が認めれば、日本との交渉が進展する可能性があると訴えた。
崔氏は「日本が最近、ウンギョンさんの自由な往来を北朝鮮に求めたと、複数の消息筋から聞いた」と主張。「拉致問題は解決済み」という立場を崩さない北朝鮮を「不誠実だ」と批判しつつ、「北朝鮮が(自国内での)生存を認めている人(被害者やその家族)は、ウンギョンさんだけだ」と指摘し、事態打開の糸口になり得るとの見方を示した。
ウンギョンさんは2014年に、めぐみさんの両親とモンゴルで面会している。崔氏は「この次はウンギョンさんが自由に行き来して、めぐみさんの母、早紀江さんと会えるようになればいい」と期待した。
韓国の尹錫悦政権は日米と連携して、韓国人拉致問題の解決を目指している。尹氏は、大統領として初めて崔氏ら被害者家族と懇談し、統一省に専門チームを新設。金暎浩統一相は演説で、北朝鮮に謝罪を要求した。崔氏は尹政権の一連の対応について「初めてのことで、すごい決定をしたと思う。被害者の家族として、とても高く評価する」と語る。
韓国人の拉致被害者は500人超とされ、崔氏の父親もその一人だ。崔氏は、北朝鮮によって1968~87年に拉致され、平壌に抑留された韓国人の学生や漁師ら21人の名簿が手元にあると説明。韓国政府が所蔵する拉致関連資料の全面公開を求めるとともに、「被害者の家族が元気なうちに会わせてほしい」と強調した。
[時事通信社]
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