トヨタに再び立ち入り検査へ=認証不正、7車種のみ―国交省
自動車の大量生産に必要な「型式指定」の認証試験を巡り大手メーカー5社で不正が判明した問題で、国土交通省は5日、トヨタ自動車から「新たな不正は確認されなかった」との報告を受けたと発表した。同省は不正行為の原因を継続調査するよう同社に指示。再度立ち入り検査を行った上で、行政処分の可否を判断する見通しだ。
トヨタは先月3日、2014年以降に生産した計7車種で国が定めた基準と異なる方法で試験を実施していたと発表。同省によると、安全性を確かめる衝突試験で、エアバッグがタイマーで作動するように加工するなどしていたといい、「ヤリスクロス」など現在生産中の3車種について出荷停止を指示。翌4日に本社を立ち入り検査していた。
一方、マツダやホンダなど3社については、同省は先月28日、再発防止を求めて行政指導。3社とスズキについて、行政処分は見送り、生産中の3車種の出荷停止指示を解除した。
[時事通信社]
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