英総選挙・識者談話(下)
◇現政権への憤り明らかに
今井貴子成蹊大教授(英国政治)の話 現政権に対する憤りが示された選挙結果だ。労働党は大勝したが、熱狂的に支持されているわけではない。有権者は、労働党に過大な期待はかけないが政権を委ねるに足る信頼があると判断した。
保守党の敗因は、度重なるスキャンダルや、経済運営能力への不信など重層的なもの。政治不信がピークに達し、有権者が保守党を見限った。対する労働党は保守主義的な側面を併せ持つ中道へと自己変革を遂げ、財政規律の順守や経済の活性化を打ち出し、幅広い有権者にアピールした。新首相となるスターマー党首は現実主義者であり、堅実な政権運営を目指すだろう。
注目すべきは、右派ポピュリスト政党「リフォームUK」が支持を広げたことだ。保守党が立て直しを図る上で、支持層を奪われたリフォームUKに寄る形でさらに右傾化すれば、中道右派政党が不在となり、二大政党間の政権交代で権力を統制してきた英国の民主主義は新たな局面を迎えることになるのではないか。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
23年前のJA現金輸送車襲撃容疑=再来日のイラン人男逮捕―警視庁
-
自民・小渕氏、補選6敗で「襟正す」
-
実質賃金上昇に期待感=林官房長官
-
ハンガリー首相、中国主席と会談=ウクライナ情勢協議か
-
デリヘルグループ統括役逮捕=売春あっせん容疑、売り上げ65億円か―警視庁
写真特集
-
【サッカー】U23日本代表〔2024パリ五輪〕
-
【大相撲】大関・琴ノ若
-
【女子フィギュア】千葉百音
-
【野球】野球殿堂に入った名選手
-
【駅伝】第100回箱根駅伝
-
【女子フィギュア】吉田陽菜
-
【男子フィギュア】山本草太
-
【野球】日本シリーズ関西対決 阪神が38年ぶり日本一