英総選挙・識者談話(中)
◇中道回帰で離反者取り戻す
内山融東京大学大学院教授(日英比較政治)の話 保守党の敗因は、ひと言で言えば国民の長期政権への飽きだ。生活費高騰や病院の待機リストなどへの国民の不満が強く、こうした問題に対応できていない保守党政権に交代してほしいという気持ちがあったと思う。
一方、労働党は中道路線に回帰することで、前回総選挙で左派的主張を嫌って離反した有権者を取り戻した。スターマー党首にはブレア元首相のようなカリスマ性はないが、安定感はある。欧州連合(EU)離脱以降、英政治は混乱しており、安定感を望んだ面もあるのではないか。
不法移民問題にうまく対応できるかが新政権の課題だ。(右派新党の)「リフォームUK」が出てきたのも、移民問題が大きかったことを示している。対処できないと、米国のように政治の分極化が進む懸念がある。
現在の地政学的環境を考えれば、日英関係は変わらないだろう。日本政府は現在の緊密な関係を維持し、アジア太平洋地域への関心が保たれるようにしなければいけない。
[時事通信社]
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