西武の武内、不運にも動じず=地元で苦い思い出払拭―プロ野球
西武の武内は新人らしからぬ精神面の強さが光った。八回2死。広瀬が右翼線へ打った飛球は譲り合った野手の間にぽとり。不運な二塁打となり、初めて得点圏に走者を背負った。
それでも表情は変えない。周東を2球で追い込むと、最後は変化球で空振り三振に仕留めた。この回まで自己最多の119球を投じて被安打4、四死球なしで無失点。六回の味方の失策もしっかりとカバーし、渡辺監督代行は「何があっても動じない。不動心だね、あいつは。大丈夫だなという感じで見ている」と舌を巻いた。
5月にプロ入り後初めて地元福岡県で登板した際は好投したものの、脚がつって完封勝利目前の九回途中で降板。チームはサヨナラ負けを喫した。苦い思い出を拭い去り、「いつもとはひと味違う。親の前で勝利を届けられてとてもうれしい」と喜んだ。
新型コロナウイルス感染から復帰後も安定感抜群の投球を続ける。無傷の5勝目を手にし、「これからも一勝一勝、積み重ねていく」。自身の連勝をどこまで伸ばせるか。
[時事通信社]
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