労働党、歴史的大勝の勢い=14年ぶり政権交代の公算―英総選挙で投票
【ロンドン時事】英下院(定数650)選挙の投票が4日行われた。2010年から政権を握る与党・保守党は失政や不祥事続きで支持が低迷。選挙戦で一貫して優勢を保つ最大野党・労働党が歴史的な大勝を果たし、14年ぶりに政権を奪還するとみられている。
投票は4日午後10時(日本時間5日午前6時)に締め切られ、即日開票される。5日未明(同午前)にも大勢が判明する見通し。
調査会社ユーガブが3日公表した議席予想によれば、労働党が5月の解散時から225増の431議席を獲得する勢い。保守党は243減の102議席に落ち込む見込み。予想通りとなれば、労働党はブレア党首(当時)の下で圧勝した1997年総選挙を上回る「地滑り的勝利」を果たすことになる。
英国の欧州連合(EU)離脱を争点にした2019年の前回総選挙で、ジョンソン首相(当時)率いる保守党は単独過半数を確保し勝利した。だが、その後にジョンソン氏自身も絡む不祥事が相次いだことなどで党のイメージが悪化。支持低迷に見舞われる中、スナク首相は今年5月、経済状況に好転の兆しがあるとみて、秋と予想されていた総選挙を前倒しする大きな賭けに出た。
しかし、スナク氏の思惑と裏腹に、保守党は選挙戦開始後も巻き返しを図れないまま投票日を迎えた。支持率は労働党に20ポイント近くリードされる状態が続いた上、選挙戦中には、首相に近い党幹部や候補者らが選挙日程を巡る賭けを行っていた疑いが報じられた。有権者の支持離れはますます加速し、保守党は「議席をいかに減らさないか」に集中する守りの選挙戦を余儀なくされた。
対する労働党は、元検事のスターマー党首に率いられ、中道色を前面に押し出しながら広範な支持獲得を目指して選挙戦を展開。政治と経済に「変化」をもたらすと訴え続けた。
有権者数は昨年時点で約4600万人。投票率は前回選挙時が約67%で、今回も同程度となると予想されている。
[時事通信社]
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