TOPIX、史上最高値=バブル期以来、34年7カ月ぶり
4日午前の東京株式市場で、東証株価指数(TOPIX)は一時2890台まで上昇し、バブル経済期の1989年12月に付けた終値としての史上最高値(2884.80)を約34年7カ月ぶりに上回った。良好な投資家心理を背景に幅広い業種が買われ、指数を押し上げた。午前の終値は10.63ポイント高の2882.81。
前日の米国市場でハイテク株が上昇したことを受け、東京市場でも朝は半導体株に買いが入った。日銀の金融政策正常化で利益増が期待される大手銀行株なども上昇した。
株式市場では年明け以降、人工知能(AI)向けの需要増加期待から半導体株が買いを集め、日経平均株価は2月に89年の高値を抜いた。一方、銀行株などは上昇ペースが鈍く、TOPIXは最高値に届かないままもたついていた。だが6月後半以降、銀行株も「株式の持ち合い解消に伴う売却益による業績改善も見込める」(国内証券)として上昇基調になった。
午前の市場では素材や自動車、不動産も買われ、投資家心理の改善がうかがわれた。市場の時価総額を示すTOPIXが高値を付けたことで、「日本株全体の需給が良くなってきており、本当の意味での最高値更新だ」(別の国内証券)との声も聞かれる。
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