難しさにじむ編成=進化の裏返し、制限多く―サッカー男子五輪代表
五輪の難しさが表れた編成となった。国際Aマッチデー期間外に行われるため、所属クラブの同意が必要。既に不参加が決まっていた久保(レアル・ソシエダード)らに加え、A代表主将の遠藤(リバプール)を中心に模索したOA枠の活用も実現せず。それぞれが欧州のトップクラブで戦力として大切に扱われている証しで、日本サッカーが進化している裏返しとも言える。大岩監督は「いろんな制限がある。それがU23の宿命」と話した。
欠かせない存在の一人、中盤の松木(F東京)が外れたことは驚きだった。山本ナショナルチームダイレクターは「移籍の可能性がある。五輪の期間に招集できる確約が取れなかった」と説明したが、各クラブからの選出は最大2人。GK鈴木(シントトロイデン)が招集できず、クラブ間のバランスを考慮すると、荒木を選んだ上でGK野沢(ともにF東京)と松木をてんびんに掛けないといけなかった状況も考えられる。
自国開催だった東京五輪では、OA枠も含めて史上最強と呼ばれたメンバーをそろえることができた。若いうちから世界の高いレベルで活躍する選手は今後も増えそうで、日本における五輪のサッカーの分岐点になるかもしれない。
[時事通信社]
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