2024-07-03 11:04

犠牲28人の冥福祈る=熱海土石流3年で追悼式―静岡

 災害関連死を含め28人が亡くなった静岡県熱海市の土石流災害は3日、発生から3年を迎えた。被災地域にある市立伊豆山小学校では同市主催の追悼式が開かれ、遺族や県、市の関係者などが犠牲者の冥福を祈った。
 追悼式には鈴木康友知事や斉藤栄市長も出席。市内では土石流発生の第一報が入った午前10時28分に合わせてサイレンが鳴り、被災者や市民らが黙とうした。
 斉藤市長は式辞で「一日でも早く平穏な生活を取り戻していただくため、取り組むべき課題を着実に推進していく」と述べた。
 式典終了後、娘=当時(44)=を亡くした小磯洋子さん(74)が、土石流の原因究明や行政の責任などを巡り鈴木知事に直談判。「娘の死を無駄にしないで、ちゃんと向き合ってほしい」と訴えた。 
 土石流は2021年7月3日発生。大雨によって逢初川上流部付近の大規模な盛り土が崩落し、住宅など136棟が被害を受け、災害関連死1人を含め28人が犠牲となった。
 市は昨年9月、立ち入りが制限されていた伊豆山地区の警戒区域を解除し、今年6月20日時点で22世帯47人が帰還した。32世帯63人は公営住宅などで避難生活を送っている。
[時事通信社]

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