2024-07-02 22:56スポーツ

山川、31試合ぶりアーチ=自画自賛「完璧に捉えた」―プロ野球・ソフトバンク

6回、ソロ本塁打を放つソフトバンクの山川=2日、東京ドーム
6回、ソロ本塁打を放つソフトバンクの山川=2日、東京ドーム

 ソフトバンクの山川は余韻を味わうように、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。31試合ぶりのアーチを左中間席に放り込み「久しぶりの感覚だった」。飾らない言葉に実感がこもる。
 2点リードの六回だった。西武の3番手・佐藤隼の初球を「完璧に捉えることができた」と自画自賛の13号ソロ。前を打つ栗原が空振り三振に倒れたのを見て、「この強い真っすぐにしっかり合わせていかなければ」。振り遅れないように準備していたことが、最高の結果につながった。
 5月22日の楽天戦で2発を放ってから、本塁打がぴたりと止まった。試合後も球場に居残ってバットを振り込んできたが、どうにも感覚が戻らない。現役時代に同じ右の強打者として活躍した小久保監督は、誰よりもその歯がゆさが分かるのだろう。「(打てなかった)6月は帰ってこないぞ」。試合前にはシンプルな言葉で切り替えを促していた。
 「弾みがつくと信じてやっていく。感触が手や脳に残っている」と巻き返しを誓った山川。若手も台頭してきた打線は好調を維持している。主砲が本来の打撃を取り戻せば、首位固めはいよいよ盤石なものとなる。 
[時事通信社]

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