2024-07-02 10:34スポーツ

ロナルド、見せた不屈の精神力=PK失敗で涙も―サッカー欧州選手権

スロベニアとのPK戦でシュートを打つポルトガルのロナルド=1日、ドイツ・フランクフルト(AFP時事)
スロベニアとのPK戦でシュートを打つポルトガルのロナルド=1日、ドイツ・フランクフルト(AFP時事)

 0―0のまま迎えたPK戦。ポルトガル最初のキッカーとしてゴールネットを揺らすと、ロナルドは両手を合わせてゴール裏のサポーターに謝罪のしぐさを見せた。
 全試合に先発しながら不発に終わった1次リーグに続き、この日もゴールが遠かった。延長前半の終了間際には、味方FWが獲得したPKを失敗。コートチェンジの時間には、チームメートに励まされながら涙を流す39歳の姿があった。
 しかし、PK戦では不屈の精神力を発揮した。120分間崩せなかったGKオブラクの壁を打ち破り、「悲しみに始まり、喜びで終わる。サッカーでは起こり得る、説明しようがない瞬間だ」とほっとした表情を浮かべた。
 試合後には「間違いなく、これが自分にとって最後の欧州選手権になる」とも。不退転の覚悟で臨む準々決勝では、8年前の決勝で死闘を繰り広げたフランスと当たる。「優勝候補との難しい試合になるが、相手を大いに苦しめたい」。延長戦の末に初優勝を果たした当時の勝利を再現すべく、決意を新たにした。(フランクフルト時事)
[時事通信社]

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