東京円、161円台後半=37年半ぶり安値圏
2日午前の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=161円台後半に下落した。1986年12月以来、約37年半ぶりの安値圏。米長期金利の上昇で日米の金利差拡大が意識され、円売り・ドル買いが強まった。午前11時現在は161円63~65銭と前日比62銭の円安・ドル高。
円安の進行に対し、鈴木俊一財務相は閣議後の記者会見で「為替市場の動きを注意深く見守っていく」などと発言したが、反応は限定的だった。
先週行われた米大統領選の討論会でバイデン大統領が精彩を欠き、トランプ前大統領が優勢と受け止められた。トランプ氏が勝利すれば財政赤字が拡大するとの見方から米国債券が売られ、長期金利が上昇基調にある。年後半に入り、機関投資家による外貨建て資産投資のためのドル買いも入った。
[時事通信社]
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