2024-07-02 08:59スポーツ

大坂、聖地6年ぶり白星=娘1歳の「誕生日プレゼント」に―ウィンブルドンテニス

バックハンドでショットを放つ大坂なおみ=1日、英ウィンブルドン(EPA時事)
バックハンドでショットを放つ大坂なおみ=1日、英ウィンブルドン(EPA時事)

 芝の聖地で6年ぶりに勝利した大坂は、母の顔をのぞかせた。「あす、娘が1歳になるの。まだここにいることができてうれしい」。現地に来ている長女シャイちゃんへの1日早い「誕生日プレゼント」を手にし、柔らかな笑みを浮かべた。
 5年ぶりの出場で序盤は圧倒し、第1セットを簡単に先取。そこから「自分にプレッシャーをかけ過ぎた」。精度が落ちてミスを重ねた。第3セットも1―3と劣勢。何度も「カモン!」と叫び、自身を鼓舞した。力強いリターンで重圧を与え続け、最後は相手がダブルフォールト。辛くも競り勝った。
 試合前、出産を控えて病院にいた1年前の写真を見返していた。「出産後何が起こっているのかよく分からなかった。この1年は本当に早く感じた」。短期間でツアー復帰し、周囲のサポートを得ながら育児と競技を両立。再び世界トップを目指して前進している。
 今大会の約1週間前に一足早く娘の誕生日パーティーを開き、「ピーターラビット」の絵本をプレゼントしたという。四大大会通算4度優勝の26歳は「勝ててほっとしている。次の試合が楽しみ」。ギアを上げていく。(ウィンブルドン時事)
[時事通信社]

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