収穫と課題の船出=日本、続く試行錯誤―ハンドボール男子
歴史的な突破劇からの再スタート。オルテガ監督の復帰初戦で、日本は追い上げるも1点差で落とした。指揮官は「収穫も課題もあった。良かったところを増やしていきたい」と振り返る。
昨秋から状況は変わった。9大会ぶりの予選突破へ導いたシグルドソン監督が2月に退任。スペインのバルセロナで欧州を制したオルテガ監督は復帰すると、「簡単にボールを失うな」と繰り返してきた。強みの速さを生かす独自色の浸透は、世界で戦うためのカギだ。
一端は見えた。前半15分すぎ。パスを左右に広く回してから、部井久が中央から打ち抜いて7―4。失点直後にそのまま速攻で得点する場面もあった。ただ、後半は力負け。吉田は「大事なところでミスが出た。戦術を100%実現できるようにしたい」と誓う。
本大会では全て格上の欧州勢と当たるだけに、修正は急務。「残された時間を改善に費やし、もっと向上したい」と監督。目標の8強入りへ向け、試行錯誤は続く。
[時事通信社]
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