2024-07-01 10:36スポーツ

ベリンガム、起死回生ゴール=崖っぷちから8強―サッカー欧州選手権・イングランド

スロバキア戦の延長前半、勝ち越しゴールを決め喜ぶイングランドのケーン(左)。右はベリンガム=6月30日、ドイツ・ゲルゼンキルヘン(EPA時事)
スロバキア戦の延長前半、勝ち越しゴールを決め喜ぶイングランドのケーン(左)。右はベリンガム=6月30日、ドイツ・ゲルゼンキルヘン(EPA時事)

 イングランドが崖っぷちから8強入りを果たした。前半25分に失点し、今大会初めてリードを許した。時間を追うごとに押し込むも、ゴールに嫌われ続け、ようやく同点ゴールが決まったのは、チームも敗戦を覚悟した後半ロスタイム5分だった。
 ロングスローを味方が頭で流す瞬間、ベリンガムが相手から2、3歩遠ざかり、入ってきたボールを鮮やかにバイシクルシュートで決めた。「これまでのどのゴールとも比較できない、特別な気持ち」。低調な試合を続け、1次リーグを突破しても批判にさらされていたイングランド代表。チームを何とか引っ張ろうと、やや空回り気味だった21歳が起死回生の仕事をこなし、「きょうは逆境の中でこそ生まれるチームの精神力を示すことができた」と胸を張った。
 延長戦の開始直後にケーンが追加点。最後は抜け目なく守備を固めた。サウスゲート監督は「選手たちの戦う姿勢とリーダーシップを誇りに思う。われわれにはこの大会を勝ち進むための資質がある」と強調。劇的な勝利を祝うイングランドサポーターの歌声が、スタジアムに響き渡った。 (時事)
[時事通信社]

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