スペイン、ドイツなど「死の山」に=30日から決勝トーナメント―サッカー欧州選手権
![イタリアを下し、喜ぶスペインの選手たち=20日、ドイツ・ゲルゼンキルヘン(AFP時事)](https://img.sp.m.jiji.com/image/out/20240628at68S_p.jpg?updated=1719536887)
【ケルン(ドイツ)時事】ドイツで開催中のサッカーの欧州選手権は、29日(日本時間30日)に16チームによる決勝トーナメントが始まる。1次リーグではスペインの好調ぶりが際立ち、地元ドイツも2連勝で順調に勝ち抜いた。
スペインは強豪クロアチア、前回覇者イタリアと同じB組で大会唯一の3連勝。伝統のパスワークはそのままに、ヤマルとウィリアムスが縦へのスピードを加える。攻撃の多彩さは随一で、守備もいまだ無失点と安定している。ドイツも攻撃力では負けていない。ベテランMFクロースの組み立てから若いムシアラ、ビルツらが仕掛ける形で、ここまで最多8ゴールを量産した。
他の強豪はそろって元気がない。フランスやイングランド、ベルギーは豪華攻撃陣がかみ合わず、それぞれ1次リーグはわずか2得点。ポルトガルはトルコに快勝した第2戦以外は苦戦し、39歳のロナルドも不発が続いている。
最大のサプライズは初出場のジョージア。1分け1敗で迎えたポルトガルとの最終戦で初勝利を挙げ、16強入りも決める二重の快挙を成し遂げた。FWミカウタゼは3ゴールで得点ランキングの単独トップ。オーストリアとルーマニアも前評判を覆し、堂々の首位突破を果たした。
こうした波乱の結果、決勝トーナメントは優勝候補のスペイン、ドイツ、ポルトガル、フランスが準決勝までにつぶし合う「死の山」ができた。逆の山では、前回大会決勝で対戦したイングランドとイタリアが準々決勝で当たる可能性がある。
[時事通信社]
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