メッシ、因縁乗り越え=代表引退発言から8年―サッカー南米選手権
【ニューヨーク時事】サッカーの南米選手権(コパ・アメリカ)米国大会で、連覇を目指すアルゼンチンが準々決勝へ駒を進めた。2連勝で1次リーグA組突破を決めた25日のチリ戦は、エースのメッシにとって特別な意味があった。
ニュージャージー州イーストラザフォードの会場は、2016年大会決勝でアルゼンチンとチリが対戦した場所。その試合は延長を含め両チーム無得点で迎えたPK戦の末に敗れた。チリに決勝で屈するのは2大会連続で、それも同じPK戦だった。
8年前の決勝でメッシはPKを外した。試合後には代表引退を表明して世界を驚かせた。大きなショックをうかがわせながらも、約1カ月半後に「母国と代表を愛する気持ちはとてつもなく大きい」と撤回。この決断がなければ、22年ワールドカップ(W杯)カタール大会での悲願の頂点はなかった。
24日に37歳となって初めての試合となった今回の一戦で、メッシはポストをかすめるシュートを放つなどフル出場。チームは試合終盤に1点をもぎ取り、競り勝った。
ロイター通信によると、メッシは太ももに痛みを抱えており、29日のペルー戦は欠場する可能性もある。状態は気がかりだが、「1次リーグ通過という重要なステップは踏めた」。因縁を乗り越えて早々に8強入りを決め、精神的には余裕を持って、これからの戦いを迎えられそうだ。
[時事通信社]
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