車両改良で首に高負荷=「ド・ドドンパ」骨折―国交省
山梨県富士吉田市の遊園地「富士急ハイランド」でジェットコースター「ド・ドドンパ」の乗客の骨折が相次いだ問題で、国土交通省の昇降機等事故調査部会は28日、逆走事故防止を目的とした車両改良の結果、乗客の首に負荷がかかりやすい構造になったとする報告書をまとめた。
ド・ドドンパは「世界一の加速力」をうたった最高速度180キロの高速コースター。2020年12月~21年8月、乗客12人が頸椎(けいつい)の骨折や捻挫などの重軽傷を負ったため運休。富士急ハイランドは今年3月、「安全運行を確信できる手段の具体化は困難」として、そのまま営業終了すると発表した。
報告書などによると、ド・ドドンパは17年の開業直後に起きた逆走事故を受け、車両の逆走防止用タイヤを増やす改良を進めており、負傷者はいずれも新型車両に乗っていた。報告書は、新型車両では縦方向の振動の間隔が乗客の頭部の揺れとほぼ一致して、首により強い負荷がかかるようになったと結論付けた。
一方、スタッフがスタート前に案内していた姿勢を乗客が取っていれば、けがを防げた可能性が高いとした。
同部会の担当者は「複数の要因が重なった結果で、予見は難しかっただろう」と話した。
[時事通信社]
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