犯人阻止の中国人女性死亡=当局、勇気を称賛―蘇州邦人襲撃
【上海時事】中国江蘇省蘇州市で日本人母子らが刃物で襲撃された事件で、蘇州市公安局は27日、重体となっていた中国人女性の胡友平さん(54)が死亡したと発表した。新華社電によれば、亡くなったのは26日。胡さんは日本人学校のスクールバスの案内係で、犯人の男がバスに乗り込もうとするのを阻止しようとして切り付けられた。
公安局は「自らの危険を顧みず、勇気を持って犯罪に立ち向かい、多くの人が被害を受けることを防いだ」とたたえた。24日に起きた襲撃事件では、スクールバスに当時、多くの児童が乗っており、胡さんが男を止めなければ、被害が拡大した恐れがある。
蘇州市政府は、胡さんに「正義を貫く勇気ある人物」の称号を贈ることを決めた。在中国日本大使館は、SNSで「極めて残念だ。胡さんの勇気と優しさは中国の人々を代表している。正義の行為に敬意を表する」とコメントした。
[時事通信社]
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